中国深センに暮らす日本人の方は、現地では食品や日用品はどこでお買い物をすれば良いの?とお悩みの方も多いと思います。
この記事では深センに暮らしていた2年間でよく行っていたスーパーのレビューを各会社の特徴をご紹介します。
深センに暮らしていた時は身バレと何となく住んでいるところがわかってしまう気がして避けていましたが、日本に帰ってきたので当時(と言っても6ヶ月前、、、笑)のことを振り返りつつお伝えいたします。
目次
【深セン南山】ウォルマート(沃尔玛)
海上世界付近に住んでいた時は週に3回は通っていたウォールマートは、深センのスーパーの中で絶対コスパ良しで食費が抑えられるのでオススメです。
深センの南山のウォルマートは目の前のバス停もこの名前なので、比較的行きやすい場所にあります。
私は生鮮食品はほぼウォルマートで調達していましたが、特に健康的な問題もなくそこまで心配には思っていませんでした。普段買い物をしていても管理が行き届いていないということもなかった印象です。
深センのウォルマートでは中国の涼菜や揚げ物が量り売りで買えたり、季節ごとのフルーツがお手頃なお値段で買えてそう言った意味でも結構楽しみながら買い物ができてました!
特に深センでは5月ごろからライチやマンゴスチンのシーズンになりワゴンに大量に入れらて量り売りで買うことができます。
目利きの仕方がよくわからなかったのでワゴンの前によく選ぶフリをしながら中国人のおばちゃんが選んでいるのを観察したりしてました。
おばあちゃんに「あんまり品質よくないわね」と話かけられたりもするので、密かに現地の人とのコミュニケーションの場にも使えますよ(笑)。
野菜とフルーツはバーコードがついていないものは全て店内にある計りの上に載せて、バーコードを発行する必要があります。店員さんがいれば、ビニール袋を入れてグイッと渡せば無言ではかってくれていますし、自分で操作をするのもできます。
あんまり忙しい時には店員さんを待っていると、「自己做!(自分でやって!)」と言われますし、現地の雰囲気を体験したい方にはとてもオススメなスーパーです。
2階にはちょっとした日用品も売っているので、お皿や便利グッズなどちょっと欲しいなぁと思う時もかなり重宝していました。
ビールや中国ではお高いワインも独自ルート(ラベルがウォルマート)での仕入れを行なっていて100元以下でお手軽に手に入る数少ない場所で、深セン生活でストレスを発散するという意味では欠かせない場所でした。
ちなみに2階にはサイゼリアが入っていて、土日の食事時は混んでいて待つぐらい現地の人にも人気です。価格帯も変わらず安くて美味しいイタリアンを食べたい時は、よくご飯を食べに行きました。
便利なウォルマートですが日本人で買い物をする人は少ないようです。近くに英語学校があるため西欧人を何度かみることはありましたが、日本人の方にお会いしたのは2年間でも1〜2回くらい。特に5月〜10月ごろまでドリアンを捌いて売っていることもあり、かなり強烈な匂いがするらしく、この匂いが苦手な方が多いようです。
西欧人の利用は多いですが店員さんに英語、日本語共にわかる人もほとんどいません。
深センのウォルマートにネットスーパーはある?どうやって使う?
深セン南山地区でウォルマートのネットスーパーを使いたい場合は、「京东到家」というアプリで利用ができます。「京东到家」とはWeChatペイをつなげることがきるので、支払いはウィーチャットペイになります。
配達時間は生鮮食品がある場合は注文から最短で30分で届けてくれますし、アプリ上で日時指定もできます。
ウォルマートのネットスーパーでネックだったのが唯一、配達されてくる野菜の品質。お店に行けば新しめのものを自分の目でみて選べますが、ネットスーパーでピッキングされてくるのは3日以上前に包装されたものが多く、キャベツがしなしな、、、なんてことも。
日によってはちゃんとした野菜も配達されてくる時もあるので、こればっかりは運と開き直って使っていました。
夫が先に生活していてウォルマートがいい!と言われたので、何も疑問を感じず週2、3日は買い物行っていました。
毎回何かしら中国語で話しかけられるので、メンタルは鍛えられた(笑)と思います!
【深セン海上世界・后海・世界の窓】オーレ(Ole)
オーレ(Ole)は日本人御用達だけでなく、西欧人の利用も意識した外国人向けのスーパーです。ウォルマートよりも西欧人比率も高く、日本、韓国、欧米系の食材が手に入りやすいスーパーです。
納豆は輸入品しか取り扱いがないので、大体3パック20元前後(400〜500円)が最安値だったと思います、、、高っ(涙)
深センに住む外国人の利用を想定してますので、現地の日本人最愛の卵、伊勢の卵や明治のブルガリアヨーグルトも取り扱いがあります。
※「伊勢の卵」は日本の基準に合うよう殺菌処理した卵で、現地の卵の中では生でも食べれるくらいの安全性、、、らしい。さすがに生では食べたことないですが、、、!
ウォルマートに比べると野菜は有機野菜などが多いと思いますが、肉の新鮮さに関してはちょっと疑問がありました。パック詰めされていますがドリップが多かったり、物の割りには品質が謎なものもあったので卵、ヨーグルト目当てで2日分くらいをちょっと買うって感じでしょうか。
店員さんのほとんど英語がわかるので、中国語オンリーのウォルマートより買い物のハードルは低めです。
オススメの場所
- 海上世界
- 后海 万象城
- 世界之窗
【深セン南山・水湾など】フーマー(盒马)
日本でもネットスーパーで一時ニュースで取り上げていたフーマーはネットスーパーが有名ですが、実店舗でも購入できるスーパーです。アプリでフーマー会員になることで、指定商品が10元割引、半額、野菜1つ無料など宅配でなくても利用できるのがおすすめです。
ただし実店舗でもネットでもアリペイがないと支払いが困難なので、利用前には必ずアリペイで支払えるようにしておく必要があります。宅配はお店から家の距離が30分圏内でないと利用できないため、住んでいる地区の近くにフーマーのお店があるかアプリで確認も必要です。
フーマーの値段は野菜はウォルマートとオーレの間ぐらい、お肉は少し高めなのですが時々冷凍の火鍋用の薄切り肉や羊肉、ステーキが2つで1つの値段になっていたりします。そういう時にまとめ買いして冷凍庫に突っ込んでました(笑)
またフーマーといえばいけすで生きたままエビや魚を買えるのも有名。たまに色々なものがひっくり返っていたりするので、いかに新鮮な良い食材を選べるかは、目利き力が試されますす!
フーマーは店内調理も可能なので生きた魚やエビを買って、その場で調理してもらうのも面白いと思います。メニュー表が生鮮食品のレジにあるので、指差しでも注文できる範囲です。どのみちバーベキュー、蒸し、焼きなどそこまで複雑な調理方法はないですしね、、、
フーマーもお店によっては伊勢の卵がありますので、家の近くにできてからはそちらをよく利用していました。またフーマーへまだ行っていないかた、よく知らないという方は一度お店へ行って天井を見上げてみてください。面白いものが見えると思います!
オススメの場所
- 水湾
- 南山
- 湾厦
- 会展中心
【深セン宝安・福田】イオン(永旺)
日系スーパーといえば、深センに住んでいらっしゃる日本人の方でも「ジャスコ」「イオン」はとてもありがたい存在ではないでしょうか。
「ジャスコ」と現地に住んでいらっしゃる日本人の方は言ってらっしゃいましたが、今は永旺(イオン)になっています。
南山にあるのは実店舗ではなくネットスーパーのみなので、在庫がない商品が多い時もあり欲しいものが少ないかもしれません。また宝安にあるお店も名前はイオンですが、ものすごく日本の製品が多いかというと、、、という感じ。
私が初めて行った時は結構ローカライズされているなぁという印象でした。それでも「トップバリュ」などの独自商品が日本人の口に合うようなものもあります。
西尾納豆(深センの日本人ならきっと誰でも知っている中国の納豆製造会社)もありますが、やはり在庫切れの方が多いかも、、、
西尾納豆ならホリデーインの近くにあるすごく小さいコンビニの冷凍庫の中に大量にストックされており、値段も12元なのでそちらの方がおすすめです。
オススメの場所
- 南山(ネットスーパーのみ)
- 宝安
【深セン海月】ヴァンガード(华润狂欢)
ヴァンガードはウォルマートよりも日本人率が少なく、中国語の発音を聞くや否や「你是哪国人?!(何人ですか?)」と好奇心旺盛な中国人の店員さんに毎回聞かれていたのが楽しかったです。
毎回韓国人に間違われて爆笑されたり、「発音が韓国人っぽい!!」と言われていました。現地の人とコミュニケーションを取りたい方はぜひおすすめしたいスーパーです(笑)
大体野菜と豚肉、牛肉はここで買っていました。どちらも固まり肉を買っていて、豚肉屋は向かって一番左(ガラガラ声のお兄さんがいる)とイートインスペースに一番近い牛肉屋さんで3日分くらいのお肉を購入。
どちらのお店も冷凍肉を解凍した品物ではないので、いつ買ってもお肉は美味しくて臭みも少なかったです。
豚肉屋さんは固まり肉を切ったり作りたい料理をいうとおすすめのお肉を渡してくれます。牛肉屋さんのおばちゃんは私のことをよく覚えていて、いつも良いお肉を安くしてくれたり、「本当は500g 98元だけど、78元にしておくね」と言ってくれたり、「余ったお肉くっつけておくね」とか結構な上得意だった模様です(笑)
オススメの場所
- 海月(allcity内)
深センのスーパーは品質が良い場所がそれぞれ違う
深センのスーパーはお肉の良さなら「ヴァンガード」、品物の多さや総合的な新鮮さで現地寄りなら「ウォルマート」、日本同等の綺麗なスーパーで買い物したいなら「オーレ(Ole)」、特売を狙うなら「フーマー」がおすすめだと思いました。
実はスーパーへ行くとその国の人たちがどれだけ何を重視しているか、がわかるのでそれを見るのも楽しかったりします。
例えば中国のスーパーではドレッシングやマヨネーズの種類は少ないですが、油やお酢、香辛料は陳列棚にたくさんの種類が並んでいたりします。それはまだまだ中国は生野菜を食べる習慣が少なく、油と香辛料、調味料を使う料理が多めだから。
香辛料の中には「日本に持って帰りたい!!」と思うほど美味しいラー油などもあったので、ご自分のお気に入りを見つけるのも面白いと思います。
私が駐在妻として引っ越した時とても心細かったですが、慣れない国でスーパーで楽しくお買い物ができるようになるためにはやはりお買い物をする経験を積まないと楽しくならない、と思いました。
特に中国でのスーパーでのお買い物は色々な人とのコミュニケーションが取れる場であり、相手もこっちは客なのでさすがにあたりも比較的優しめです。
最初の頃は私もほとんど中国語ができませんでしたが、スーパーではひたすら聞き取れた単語を繰り返すとなぜか「この人分かっているわ!!」と勝手に店員さんのテンションが上がってくることが多いので、こまったらおうむ返しもおすすめです。
楽しみが見つかるとお買い物も苦痛じゃなくなります。
たまに現地の人とのコミュニケーションに疲れたら、セルフレジを使えば一言も話さずお買い物をするのも可能です!