この記事では夫の転勤の影響で妻である私が2年間の休職を経て仕事に復職する時にわかった有給休暇の付与についてご紹介します。
私の場合は制度の理解が甘かったので、決して不当な待遇ではないはずです。
ただやってみないとどこに影響があるかわならないものだなぁ、、、と感じたので、これから赴任の帯同で休職する方、現在駐在妻で休職中だけど復職を感じている方はあらかじめ知っておいた方が良い内容だと思いました。
知っているのと知っていないのでは大違い、とはこのことかと思ってしまいました、、、!
目次
会社の有給休暇は法律で決まっている
産休や育休など法律で認められた制度以外で会社を休職する場合、休職期間や復職する時期によっては有給休暇に気を付けなければいけません。
休職で気をつけたい有給休暇のこと①「出勤日8割以上」
会社から付与される有給休暇は厚生労働省で、勤続年数で日数が決まっている上有給休暇の付与には「付与確定までの1年間で出勤が8割以上」という条件があります。
年次有給休暇は、雇入れ日から6ヶ月間継続勤務し、その間の全労働日の8割以上出勤した労働者に対して最低10日を付与しないといけません。
その後は、継続年数1年ごとに一定日数を加算した日数になります…(中略)
引用元:有給休暇ハンドブック | 厚生労働省
休職で気をつけたい有給休暇のこと②「付与から2年で消滅」
ただし注意しなければいけないのは年次有給休暇は付与から2年間で消滅してしまいます。
年次有給休暇は、発生の日から2年間の時効により消滅します(労働基準法第115条)
引用元:リーフレットシリーズ労基法第39条
私は勤続10年で会社を休職したため、毎年10日+10日の20日の有給休暇が付与されていました。
大体毎年の長期休みと体調が悪い時や海外に住んでいた彼氏(現在の夫)に会いにいく旅行などで有休消化ができていて、この2年間の有効期限をあまり気にしたことがありませんでした。
2年間の休職と分かっていたのに、この時効についてはあまり意識がなく復職してから有給休暇の通知を見てビックリと復職するのにかなり不安を感じてしまいました。
産休・育休以外で2年休職したら復職後1年半有給休暇なしの理由
私の場合、2年間の休職で会社の福利厚生制度の「出勤日数には換算されない無給の休職」を利用しました。
このため休職前に残しておいた有給休暇は2年間の時効で消滅、かつ4月1日に復職したことで有給休暇の付与日の前年10月1日から今年の9月30日まではどう考えても8割以上の出勤にはなりません。
さらに次の有給休暇が付与されるのは今年10月1日〜来年の9月30日までの期間の全8割で出勤が達成された時点なので、なんと復職から1年半も有給休暇がないことに、、、!
実は産休や育休の場合、有給休暇の時効はあるものの産休や育休は出勤しているとみなされるため全労働日の8割以上の条件に当てはまるため、復職後も有給休暇が利用できます。
私はこの件を通していかに社会の制度は社会にい続けることが前提の制度設計なのだなぁ、、、と思い知ることになりました(泣)。
日本は終身雇用が前提なので「ちょっとお休みする」が難しいのが現状です、、、
夫の転勤で妻が休職する場合、期間や復職日に注意する
妻が勤める会社に夫の転勤の理由で休職する制度がない場合、例え休職が認められても有給休暇の扱いなどは十分に確認が必要です。
期間は2年以上になる場合は有給は残しておいても消滅になるので完全消化、そして復職はご自身の有給休暇の付与日も人事や労務に確認しましょう。
有給休暇の付与日は4月入社の場合は、10月1日になる可能性が高いです。
その理由は入社後6ヶ月継続勤務すれば最初は有給休暇が付与されるので、10月1日が付与起算日になるからです。私も2年ではなく1年半の10月1日に復職していれば、1年後には有給休暇が20日付与されていたのだと思います。
1年半有給休暇が使えないと、体調が悪い時や何かあったときは欠勤するしか方法がなくなってしまいます。
私は人事労務の社員に相談しましたが、「法律で決まっていることです」で一蹴されました、、、
話題はズレますが、こういう時に自分の愛社精神って試されるんだなと考えてしまいました。
夫の転勤で帯同、妻の休職で考えるべき有給休暇まとめ
夫の転勤の関係で妻が帯同する場合仕事を休職したい方は、会社の福利厚生や制度をもう1度隅から隅まで確認、次のようなことをチェックしてみてください。
- 休職期間(2年以上を予定するなら休職前に有給は全て消化!!)
- 有給休暇の付与日はいつか?(4月入社なら10月!)
- 復職日は来年以降有給休暇が付与される条件を満たせるか?(10月から4月ではそもそも半分しかない)
これはこうだろう…と曖昧にしてしまうと、「こんなはずじゃなかった」となったときに復職した時の私のように、仕事へのモチベーションも下がってしまいます。
実は私の場合2020年4月に復帰した後、コロナの影響で緊急事態宣言が出て会社が休みになった上にテレワークが促進されたのでそこまで「全然休みがない!」というほどではありません。
ただちょっと疲れたな、ちょっと休んで気晴らししたいな、ということができないのでそういった面では有給休暇がある安心感は大きいと思います。
これから休職や復職を考えている方に参考になると嬉しいです。
それでも夫の転勤で妻の仕事は休職する方が良いと私が感じている理由についてはこちらの記事(↓)で書いています。