先日、深セン北駅からアモイ(厦門)まで高鉄と言われる中国の新幹線で中国国内旅行へ行ってきました。
この記事では深セン北駅から高鉄(新幹線)の乗り方や値段、車内の様子などをご紹介します。
海外に住んでいると飛行機に乗る機会は多いですが、長距離列車に乗る機会は意外に少ないので日本の新幹線とも比較をしながら旅行できて楽しかったです。
事前調べしていたより新幹線に乗るのはスムーズで、アモイ(厦門)までは4時間、ちょっと贅沢して(?)一等車に乗りましたが、とても快適に移動できました!
(※中国元の日本円換算は2019年9月現在のものです)
目次
深セン北(深圳北)からは新幹線(高铁)でどこへ行ける?
深セン北駅からは、広州を中心とした中国国内へ行くことができます。
- 香港九龍駅
- 厦門
- 広州
- 武漢
- 西安
深センには深セン北(深圳北)駅のほか、新幹線(高铁)が乗れる深セン駅(深圳)もあります。
今回は厦門まで深セン北(深圳北)駅から新幹線(高铁)に乗りました。
深セン北駅からの新幹線の料金
深セン北からアモイ(厦門)までの新幹線の料金は、一等席で日本円で4500円、2等席で3000円程度と利用しやすい値段です。
- 一等席 293元(日本円で約4500円)
- 二等席、席なし 183元(日本円で約2800円)
(引用:马蜂窝)
日本の新幹線のイメージだと1万円以上かかりますが、中国新幹線(高铁)は意外にお手頃でびっくりしました。
深セン北駅から新幹線(高鉄)の乗り方
深セン北駅では外国人はネットで予約したチケットを当日チケット受け取り窓口で受け取ります。
平日の早朝だったこともあり発券窓口は予想に反して、平穏でした(笑)。
中国の新幹線のチケット購入や発券は混雑、長蛇の列、割り込みなどのニュースを見たことがあったので、初体験の私はドキドキ。
中国のお正月の春節(1月下旬〜2月初旬)は出稼ぎも多い深センからはほとんどの人が里帰りをします。春節初日の新幹線や飛行機チケット予約はほんの数分で発券もかなり混雑すると聞きます。
昨年は希望の日に列車のチケットが取れず里帰りの日が遅れた、と話している中国人がいたくらいなので、この期間の旅行は注意が必要ですね。
新幹線のチケット発券窓口
あらかじめ夫がネットで予約をしてくれたので、当日人がいる窓口で発券をしてもらいます。
日本の新幹線とは違い中国新幹線(高铁)はパスポートのチェックがあります。
中国人の場合は本人確認ができる「身份证」とよばれるIDカードがあるので発券機が使えるため、受け取り窓口は全く混雑していませんでした。
新幹線の購入や発券には、必ずパスポートが必要で、チケットにも名前とパスポートの記載があります。
駅に入場する前にパスポートとチケットを人に渡してチェックされますので、新幹線でも外国人はパスポートを持ち歩く必要があります。
深セン北駅は中国の人は身分証のチェックを機械でしますが、外国人はパスポートが読み取れないので人のチェックで入場します。
駅の入場前に保安検査
駅で入場のためのチケットのチェックが終わったら、荷物検査へ進みます。持ち物は全てX線の機械へ通し、ボディチェックも行います。
X線のボディーチェック用ゲートも通るのですが、機能しているかしていないか不明で、なぜか人間がボディチェックをします。二度手間なような気もしますが、中国あるあるです(笑)。
液体物のチェックは、以前に深センの地下鉄でガソリンを持ち込んだ焼身自殺事件がきっかけで、深センでも中国国内でもかなり厳しくなっているようです。
もし荷物検査の時にペットボトルの水などを持っている場合は、検査員の前で飲むか荷物検査機に入れれば問題ありません。
保安検査後にはコンビニやケンタッキーなどがあるので新幹線の中自体には、食べ物も飲み物も持ち込みができます。
プラットフォームへ入場
深セン北駅では日本の新幹線とは違い、プラットフォームには発車の15分前から5分前までしか入れません。
10分前くらいに時間が来たらチケットに書いてある検票口に向かい、改札機にチケットを通してプラットフォームへ入場します。
よく国内出張をする夫いわく、改札機があまりうまく稼働しておらずよく行列が進まないこともあるようです。
私たちが乗った時も結局改札機でうまく通れない人が多いようで、隣の係員がいる口から入りました。
そんなことを見越してなのか…現地の皆さんは結構早めから並んでます。席によっては立ち席などもあるみたいなので、良い場所キープのためでしょうか…。
この日は中秋節の前日ということもあり、お土産を持って途中駅で降りて行く人もちらほらいました。
中国新幹線(高鉄)一等席の車内の様子
私たちが乗った新幹線の一等車の席は広々としており、充電用のコンセントもありかなり快適でした。
深セン北駅から発車する新幹線の一等車は、ボックス席と普通の2人並びの席があります。車両の前と後ろに8席ずつ、16席がボックス席です。
さすが一等席と平日の朝というのであまり人は多くなく、また途中で泊まる駅で降りている人もちらほら見かけました。
新幹線の座席の広さ
夫が適当に取った席がちょうど行きも帰りもボックス席で、気まずい思いをするのでは?と思いましたが広さは十分なのでさほど前の人は気になりませんでした。
ただボックス席は前の人がの姿勢によっては、足がぶつかり合ってしまうかもしれません。
行きは私の前に人が座っていてその人の足が結構近くに来ていましたが、途中で降りてしまったのでそこまで気にはなりませんでした。
2人並びの席も足元の幅は十分にあるので、ボックス席が気になる人は真ん中の2人並びの席を選ぶようにしたほうがいいと思います
帰りの電車もボックス席でしたが、前の席には結局誰も来なかったので足を広々伸ばせて帰ってこれました。
休日や中国のお休み前などは非常に混み合うので、ボックス席で前に人が座る確率も高いと思います。
新幹線の車内の様子
中国新幹線(高鉄)車内の設備で日本と違うのは、水筒にお茶を入れてる人が多くお湯が出る機械があったり、食堂車があることでしょうか。
事前に調べて車内は乗客が思い思いに過ごしていてうるさいと書いているブログがあって、警戒していましたが車内は意外に静かな?と思いました。
中国では電車の中でもスマホをマナーモードにする習慣がないので、バスや地下鉄でも普通に爆音で動画を見たり電話で話したりします。
新幹線の車内のうるささは中国と日本で習慣が大きく違うので、もしうるさい人と一緒になってしまったら、旅の一貫と割り切った方が良いかもしれません。
一等席の車内の設備
今回乗った中国新幹線(高鉄)の一等車の設備は、定期的にお姉さんがお茶、コーヒー、フルーツなどが社内販売で買えます。
日本ではワゴンを押して回ってきますが、中国では一等車が2〜3車両しかないので、お盆に載せて車内販売をしていました。
ただ食事などは持ち込んでいる人が多いので、買っている人はいませんでしたが。
各席にはコンセントもあるので、充電やPCでの作業も問題なくできます。
中国新幹線(高鉄)は意外に快適。車両は1等席がおすすめ
中国新幹線(高鉄)で中国国内での移動はとても快適で、一等車は座席も広く4時間程度の移動も苦にならず移動ができました。
中国の新幹線の一等車は座席が広く設備も充実しているので、4時間の移動でもかなり快適に過ごせました。
中国の新幹線に乗るまでも大変と聞いていましたが、平日や中国の祝日に重ならなければ割とスムーズに乗ることができると思います。
中国国内で近場の旅行なら、新幹線も選択の1つだと思います。