海外赴任帯同で深圳で暮らして、1年間が過ぎました(2019年4月現在)。
この記事では深圳で現地引越しの際に買っておくと、生活が格段に快適になる家電について考えてみました。
深圳の他に広州や香港でも住居事情や気候が似ているため、参考にしていただけると思います。
中国や香港では日本と電圧が異なるため、日本で使っている家電を持っていくのには変圧器が必要になります。
そのため消費電力が高い家電は、現地で購入するのが1番手っ取り早いのです。
帯同者の中には変圧器を日本から持ってくる方もいると聞きますが、私は変圧器自体が高価な上場所も取るものがほとんどだったので、変圧器なしで移住しました。
移住後夫が会社のイベントのたび、なぜかくじ運が良すぎて家電をいろいろ景品でもらってくるので、現地の家電を何気なく使って割と快適に過ごせています。
しかし他の人はこういったイベントがないと現地で家電を買って大丈夫なのか、きっと不安な方ももいるのでは?と思いまとめてみました。
目次
中国で買い足すべき家電5選
中国や海外では賃貸住宅に家具家電がついているため、必要最低限の生活はできますが、ライフスタイル、住宅事情、地域の気候により現地で買い足しておいた方が良い家電はありますので、ご紹介します。
個人的に中国で買い足しておくとすごく快適だな、と思った家電はこの5つ!
- 除湿機
- スチームアイロン
- オーブン
- ウォーターサーバーか浄水器
- ドライヤー
除湿機
除湿機は住居によっては湿度がかなりたまりやすく、クローゼットなどの衣類にカビが生えることもあるので、1台あると便利です。
深圳や香港では気温が高いのもさることながら、非常に湿度が高い時期が4月〜10月ごろまで続きます。
特に3月〜7月あたりまでは雨が多くなり、部屋干しでは洗濯物がほとんど乾かないことも。
晴れている日でも夏場は湿度が80%近くあり、体感温度が4〜5度上がるほど湿気が多いんです。
もちろん冬もありますが12月〜2月の3ヶ月程度で、日本の冬よりもかなり短いので、除湿機は年間を通して活躍すると思います。
スチームアイロン
深圳は特に夏が長く、暑い日が続くので普通のアイロンを空調なしでやるとかなり暑いので、スチームアイロンがおすすめです。
私は中国で売られているパナソニックのスチームアイロンを使っており、とにかくかざすだけでシワが取れるので、真夏30度を超えるような日でも難なくアイロンをかけられています。
普通のアイロンの場合5枚分のワイシャツをかけると1時間近くかかりますが、スチームアイロンは30分程度で終わります。
私はアイロン掛けが苦手でしたが、このスチームアイロンのおかげでアイロンがけの家事はだいぶ楽になりました。
駐在員の方に帯同した奥さんにも嬉しいですが、単身で駐在される方にもおすすめです。
駐在員は残業が当たり前ですし、日本からの出張者の対応、自分の出張と家でゆっくり過ごす時間がとても少なくなります。
そんな時にアイロンがけをサクッと終わらせることができたら、家でくつろぐ時間を少しでも増やせますよね。
オーブン
もし料理好きな方、もしくは帯同する妻が料理が好きな人ならオーブンがあると料理のバリエーションがとても増えます。
海外での生活で1番困ると言ってもいい、日本の食品が手に入らない問題。
なのでどうしても作る料理のバリエーションが増えなかったり、いつもと同じパターンになることもよくあります。
そんな時にも料理のバリエーションが増えて嬉しいのがオーブン。
私はいつも献立に困った時は、塊の牛肉を買ってローストビーフやチキンのソテーを作っています。
パンなども焼けますし、夫の帰りの時間がわからない時もとりあえず食材を入れておけば出来上がるのでとても重宝しています。
ウォーターサーバーか浄水器
中国では水道水をそのまま飲むことはできませんので、ウォーターサーバーか浄水器は必須です。
ウォーターサーバーの場合は仲介してくれている不動産屋さんに聞けば、安心なところを紹介してもらえるようです。
近年中国のウォーターサーバーでタンクを洗浄して水道水を入れ替えている、などの報道があり現地でもきちんとした業者さんは安全には気を配っています。
信頼感が大事なので、その辺りは詳しい人に聞くのが1番です。
浄水器に関しては日本の製品でも使えるようですが、蛇口の形態が違うので、注意が必要です。
またフィルターを余分に日本から送っておかなければいけないので、現地で購入した方が維持は便利だと思います。
中国のウォーターサーバー事情は、「中国で日本の浄水器は使える?自炊少なめならウォーターサーバーでもOK!」にも詳しく書いてますので、気になる方はこちらもご一読いただけると嬉しいです。
ドライヤー
ドライヤーも熱を出す製品のため、日本から持って言っても変圧器なしでは利用できません。
女性はドライヤーが必須かと思いますが、男性もなるべく髪は乾かして寝た方が良いようです。
夫はドライヤーを使わずに髪を洗っていたら、中国の硬水が乾燥するからなのか、頭皮が赤くなり皮がむけてくる症状に悩まされていました。
美容師の方に相談したところ、完全に髪を乾かすように、と言われていたので注意したいですね。
日本から持参して中国で使える家電はあるの?
私が実際に日本から持参して中国でも使っている家電は、パソコンや携帯、カメラなどの充電器です。
中国で使われる電圧は220ボルトで、日本の100ボルトに比べると高圧です。
熱が出るもの、消費電力が大きい家電は、日本から持参しても使えません。
変圧器なしで使える家具、もしくは変圧器を通さないと家電自体が壊れる可能性もありますので、注意してくださいね。
私は以前オーストラリアで240ボルトで日本の100ボルト対応のドライヤーを使ってみたことがありますが、全く風が出てこない上、日本では使えなくなってしまいました。
PCやスマホの充電器は自動で変圧される
パソコンやスマホはApple製品を利用していますが、こういったグローバルに展開されている製品の充電器には、自動の変圧器が中に入っている場合があります。
自動変圧の機能がある場合は、変圧器がなくてもコンセントに充電器をさせば普通に使えます。
自動変圧があるかどうかは、充電器や本体の仕様が「100V-220V」など書かれている場合は、そのまま使える可能性が高いです。
私が今までに変圧器不要で使えた電気製品は、
- スマホ
- カメラ充電器(Cannon)
- PC(MacBook Air)
ちなみにiPhoneやMacは製品によって自動変圧されるかが決まっているので、手持ちのスマホなどが対応しているかはApple Power Suppliesというページで確認することができます。
引用元:Apple Power Supplies :電圧設定の切替えについて
中国と日本ではコンセントの形状が異なる
中国で日本の家電や電化製品を使う場合、中国で3つ口しかないコンセントは日本の2つ口のプラグは挿さりません。
まず中国で使われているのは、Oタイプと言われる3つ口ブラグが多いです。
ただし多くの中国のコンセントには、日本と同じAタイプのプラグ差し口も併設されています。
でも賃貸するお家に3つ口コンセントしかない場合は、そのまま使えないじゃない!!と思った方、大丈夫です!
3つ口につないで2つ口を使える延長コードがありますので、安心してください(笑)。
変換コンセントは中国でも売っていますが、引越し当日から日本のスマホなどの充電をすると思うので、事前に用意をしておきたいですね。
これから中国で家探しをする場合は、コンセントの形状は確認した方がいいですね。
3つ口しかない家では、日本の電化製品を使いたい場合は必ず変換コンセントが必要になります。
我が家はPC2台、スマホ3台(夫が会社用と2台持ち)の充電があり全く足りないので、延長タップを多用しています(笑)。
中国は基本家具家電付きの住宅
中国や香港など海外の賃貸住宅は家具家電付きの場合がほとんどで、日本から持っていかなくても不便はしません。
中国での賃貸住宅の形態は、主に2種類ありますが、どちらにも家具家電はついています。
- サービスアパートメント(コンドミニアム)
- 中国人オーナーから分譲住宅を賃貸
サービスアパートメントはホテルの中に住んでいるようなイメージで、ゴミ回収、掃除やタオル交換などを行うところもあります。
ホテルといっても長期滞在を考えて作られているので、日本と同じレベルの家電はついています。
2つ目は中国人オーナーから借りる場合で、この場合も家具家電はついています。
ただし家具や家電のセンスはオーナーによって必ずしも日本人好みではないこともありますので、家選びが重要になります(*´ω`*)
中国の賃貸住宅についている家電や設備
我が家の場合は、中国人オーナーからもサービスアパートメントにも両方に住んだ経験がありますので、それぞれに賃貸と同時についてた家電を紹介します。
家電 | サービスアパートメント | 中国人オーナー賃貸 |
---|---|---|
冷蔵庫(冷凍庫) | ○ | ○ |
電子レンジ | ○ | ○ |
食器洗濯機(乾燥機) | ○ | ○(乾燥のみ) |
洗濯機(乾燥機) | ○(ドラム式) | ○(ドラム式) |
アイロン | ○ | × |
掃除機 | × | × |
エアコン | ○ | ○ |
テレビ | ○ | ○ |
インターネット | × | ○ |
ウォーターサーバー | × | × |
ドライヤー | ○ | × |
ほとんど暮らす上では不便しない程度の家電はすでに住宅についていますので、生活する上では何も不自由はしません。
中国人オーナーからの賃貸の場合、入居前の交渉で家電や家具を足してくれたり、設備を調整してくれるようです。
私が移住した時夫が借りたマンションは赤の壁紙で、それを言ったところ入居前に白に張り替えてくれてました。
掃除機については人それぞれかと思いますが、中国のマンションは大理石やフローリングな場合も多いので、我が家は掃除機は使っていません。
クイックルワイパーと水拭き、掃除用のコロコロであまり不便せず、サービスアパートメントは週2日掃除機をかけてくれますので、特に問題はないので、買うべき家電の中にはいれていません。
中国で家についている家電をチェックして現地での購入を検討しましょう!
中国でもあると快適に暮らせる家電をご紹介しました。
日本から家電を持っていきたいと考える方も多いと思いますが、日本の家電の多くは電圧の問題で変圧器がなければ使えない家電がほとんどです。
消費電力が大きいものは変圧器の容量が十分でない可能性もあるので、変圧器を持参するなら中国で家電を購入して使い捨ての気持ちで使うのがオススメです。
帰任時に後任者や他の駐在員、現地スタッフに譲ることもできるので、現地に着いたら購入を検討しましょう。
中国の深圳では、「SHUNDIAN(顺电)」というヨドバシカメラのような電気屋さんがあります。
その他「JD.com(京东)」「タオバオ(淘宝網)」などの通販でも購入できますので、確認してみてください。