駐在妻

休職したら、社会人9年目で自分の人生の目標を取り戻した話

2018年5月31日

人生の目標はなんですか?、と聞かれたら、以前の私は必ずこう答えていた。

「会社で認められて、出世すること」

ふと、会社で働くというミッションがなくなってみると、はて、人生の目標ってなんでしたっけ?となってしまった。

2018年4月から中国で駐在妻をしているあっきーです!

休職して1ヶ月、中国で、「日本語の雑音」が入ってこない環境で、自分は人生で何を達成したいのか、じっくり、ゆっくり考えてみた。

あなたの人生で、達成したいことはなんですか?

休職して1ヶ月、働きたいモヤモヤ

駐在妻っていいよね~、専業主婦なんてセレブ職じゃん、なんて日本を出国する前に、色々な人に言われたけれど、私にとっては全然良くない。

だって仕事が大好きで、大好きで、大好きなのに、休んだんだもの。

自分でも前向きに駐在妻になったと思うけど、働かないことへの不安感、孤独感、お金が自由に使えない感が、ふとした瞬間に顔を覗かせる1ヶ月でした。

「ただ毎日、洗濯や掃除、ご飯を作っているだけで何の役にたつの?」

「夫からもらうおこずかいじゃなくて、自分の自由にお金を使いたい!」

日本で当たり前にやっていたことがなくなると、どれだけ自分で自立していたかがわかる。

同時に、経済的に自立できないことが、どれだけ不安で、ストレスなのかもよくわかる。

そんな中で、あえて考えてみた会社員だった自分の人生の目標とは何だったのか?

私は仕事で何を達成して、それによって人生で何を得ようとしていたんだろうか?

そもそもなんで私は、こんなにも仕事が大好きになったんだっけ?

会社で昇進することは、自分の人生の目標なの?

会社で働いていた時に、自分が会社で目標にしていたのは、会社の売上や利益につながることを達成すること。

「会社が良くならなければ、自分の仕事が認められない。認められなければ、昇進もお給料も上がらないじゃん。」

バリバリのキャリア志向の私、会社に入った当時の目標は、会社で昇進したり、昇給することでした。

収入が増えれば、使えるお金が増えて、旅行や美味しいご飯を我慢しなくても食べに行けるから

じゃぁ、休職中の今の自分の目標は?

「…あれ、わからない」

会社人生9年目、会社を休む前も、自分の人生の目標は、昇進や昇給だった。

でも、それって人生の目標なのか、そんな疑問が湧いてくる。

会社と自分の人生を完全に切り離して見たら、どうだろう?

プライベートでいったい何を達成したいのか、よくわからない。

仕事の先には、昇進の先には昇級があって、収入を増やすことが目標だった。

でも、その収入で人生で何を達成するのかという目標は、果たしてあったのか?とも思う。

会社員の生活を振り返ってみると、1日8時間以上会社にいて、会社の課題を解決することだけを考えて来た私。

大学に入った時は大学院に入ることが目標、大学院に行った後は良い会社に入ることが目標、会社に入った後は、どうやって給料をあげるか…

仕事とプライベート、別々に何かを達成するなんて、考えることを忘れてしまっていた。

というか、最初から自分が人生で達成したいことなんて、なかったんじゃないかと思えてきた。

会社の仕事がなくなったら、自分の情熱を思い出した

自分の人生の目標が、会社の目標にすり替わっていることに気がつき、さらに凹み始めていた頃、これこそ「やりがい」だと気がつく出来事がありました。

たまたまFacebookを見ていたら、「Wordpressいじっていたら、なんか変になっちゃった!!」と、言っている仲間を見かけました。

「私、それ調べる!!!(暇だし!)」と声をかけて、半ば強引に原因究明を申し出る。

本職は、Webシステム開発のマネージャーなので、トラブルには敏感に反応します(笑)。

WordPress自体はさほど詳しくないですが、ホームページの基礎知識、データベースやらプログラミングやらは専門だし、私がやらなくて誰がやる!(暇だし!)と無性に前のめり。

仕事でやっていた通り、テスト用にWordpressインストールして、同じ事象を再現。

そこから、ネットで調べた方法で直して、動作確認して、ビデオチャットで一緒に直して…

あれ、楽しいじゃん。

お金とかなくても、やってて全然苦にならないじゃん。

しかも、「ありがとう」って感謝してもらえて、嬉しいじゃん!

会社員の時は、なぜか利害関係が絡んできて、「うちの部署の負担になるからやりません!」と断ることが多かった。

それが上司のやり方で、会社は全体最適が求められて、それをクリアすれば認められるから。

純粋に個人で得意なことをやって人から感謝されることが、どれだけ自分のやりがいにつながるのかを考えることを、忘れていた気がした。

私が本当に自分の人生の中で達成したいことは、自分が得意なことや好きなことをやって、「ありがとう」をもらうことなんだ!

自分の中で、「人生の中で得たいこと」が少しわかった気がした。

自分が時間も忘れられてできること、それを仕事にできる人が少ないから、会社員は働きたくないって感情がわくんだな、きっと、と妙に納得。

もらえるお金の額面が、自分の評価じゃない

会社員をしていてずっと、「給料=自分の評価」だと思っていた。

お給料が上がらないのは、自分が頑張りが認められていないと、不満に思うことの方が多かった

もちろん、この考え方は間違っていないと思う。

でも今までの会社での仕事を振り返ると、自分の頑張りがお給料に反映されることでモチベーションになるのは、自分が得意じゃない、好きじゃない仕事をしている時かな、という気もする。

理系の大学院から販売員、販売員から経理と異動を繰り返して、毎回初めて経験する仕事は、ひとり立ちするまでが、とてもつらい。

仕事をしていてつらくなるから、その分お給料として、目に見えるものがたくさん欲しくなるんだと思う。

自分の専門分野のITへ職が変わった後は、とにかく楽しくて、休みの日でも勉強するのが楽しくて仕方がなかった。

IT職へ異動したときは、自分が当たり前のことをしているだけなのに、どんどん評価も上がって行った。

会社に入社して7年目で、自分には天職かもしれない、と思える仕事につけて、その後昇進したけど、その後はお金のことはもう考えなくなっていたことを思い出した。

ましてや、Wordpress事件では、「お金」なんて意識もしていなかった。

ただ楽しいし、得意なことだからやる。それだけだった。

情熱がちょっと人の役に立つ、それが楽して働くこと

自分の好きなことをやっているときは、何にも苦にならない。

目の前の課題があれば、1つ1つ解決していこうと思うし、それが面倒だとも思わない。

なぜなら、いくら時間をかけてもやりたいと思うから。

小さい男の子が、いつまでもプラモデルを組み立てたりしているみたいに、周りからはなんで面白いのか?が分からなくても、楽しい。

お金にならないのに、やってなんの意味があるの?

好きだから。

好きでやったら、ありがとうって言われた。それが嬉しいだけ。

「好きなことができるなら、お金にならなくても、それでいい」

そんなことを言う人も気持ちが、少しわかった気がしました。

とはいえ、生きていく分だけくらいは、お金が必要。

駐在妻中の経済的な自立は目指したいと思うけど、自分がやりたくない、どうしてもできない仕事ではなく、好きで好きで仕方ない、と思えることを探したいなと思い始めています。

まとめ

私は、会社では、どれだけ自分の給料をあげるか、にかなり価値を見出していました。

なぜなら、初めての職種が多すぎて、仕事がうまくできず、つらかったから。

でも楽しい仕事をやり始めたら、会社の課題を解決しようという気持ちはあったけど、お金のことは気にしなくなりました。

もっとお給料が欲しいと思わなくても、どんどん昇給して行ったし、何より仕事が楽しかったから。

休職して、一時的に仕事がなくなると、自分の人生の目標は、会社が掲げた、会社の目標を達成することになっていたと気付きました。

それを気付けたのは、自分の得意なこと、かつ人が困っていることだから、助けようと思ったことがきっかけです。

それを機に、自分にとって時間を忘れるほど楽しいことは何か?を考えることができた。

次のステップは、それで人の役に立って、生活費分のお金をもらえるようにするにはどうしたら良いか?を考えるのかな、と思っている。

個の時代、と言われるからこそ、会社にいなくても社会の役に立っている実感を、駐在妻生活で見つけたいと思います!

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