結婚式場選びって、チャペル、お料理や衣装、演出と料金の話は結構気になるところですよね。
でも結婚式の準備って実は打ち合わせを進めて、それぞれの中身を決めている時の方が、「あれ、こんなはずでは…?」と思うことが多いです。
結婚式場の人にとっては「当たり前」なので、見学の時に説明から漏れることが、意外に私たちには重要なこともあります。
私が一番衝撃的だったのは、結婚式の中で使うBGMの話でした。
ということで、この記事では結婚式の打ち合わせ後半で知った結婚式で使うBGMの曲と、使用料が発生する例、またその使用料を節約する方法を紹介します。
式場見学の時から、挙式や披露宴でこだわりたいことは最初に結婚式場へ確認しておくのが、スムーズに結婚式場を選ぶポイントだと思いました!

結婚式ってお金がすごくかかるイメージだけど、経験がない(当たり前だけど)からどこに気をつければいいんだろう?
そんな不安を抱えた方には、こんなところにもお金がかかるんだ!とわかっていただけると思います。
結婚式のBGM選びで気をつけたい著作権の話
結婚式の披露宴で使う曲は、BGMの使い方によって「著作権使用料が追加料金」となります。
著作権とは、曲を創作した時点で発生する権利でアーティストを守る権利のこと。
ただし「私的利用の場合に限り、複製が許可される」という注意文言があるんですね。
例えばCDを買う時には、すでに著作権料は含まれて販売されています。
そのCDをiPhoneで聞けるようにする時は複製ですが、iPhoneに落とすごとに著作権料取られたらたまらないですよね(笑)
なので買ったCDを何十枚とコピーしたり、売ったりしなければ著作権使用料は必要なし、という認識です。

えー、結婚披露宴って個人だから、「私的利用」にあたるんじゃないの??
と素朴な疑問。
意外に高い?!結婚式でBGMの曲に著作権料金のワケ
結婚披露宴でBGMの曲に著作権料金がかかるのは、「JASRACとの契約がない」「曲を編集する」「曲を複製する」時になります。
ちなみに個人使用については、契約した式場でのBGMの取り扱いは、「利用する目的は個人の結婚披露宴でも、大勢の人に聞いてもらう場合は私的利用ではない」とのことでした。
披露宴の私的利用の範囲というのは招待客が「家族」までらしい。
もし家族だけでの結婚披露宴の場合は、改めて結婚式場やレストランなどに確認する必要がありそうですね。
私たちは結婚披露宴に家族以外の招待客もいたので、契約後に最初の打ち合わせで言われた一言が、
「披露宴でCDは新郎新婦様に全て原盤で用意していただきます」
「サビから流す場合は、著作権使用料が1曲2400円になります」

…BGMだけで2万円?!まじか?!
ということで、結婚式の披露宴のBGMで著作権の使用料を考えなければいけないのは、「JASRACとの利用許諾契約」「編集」「複製」する場合です。
- JASRACと利用許諾契約がない式場運営会社や音響会社が曲を使う
- 曲の途中から頭出し(編集)して曲を使う
- BGM用に複数のアーティストのCDから好きな曲をCD-Rなどに入れて(複製)使う
私が契約した結婚式場は、JASRACとの包括契約がなかったため、1曲ずつ著作権が必要になるとのこと。
結婚式場でCD原盤を持っている曲もあったのですが、結構王道の曲ばかりで正直「ありふれた無難な結婚式」になりそう…というのが式場で用意しているBGMで、結局ほとんどをこっちで用意しました。
結婚式場も契約しちゃったし、BGMも著作権使用料がかかるって言われちゃったら支払うしかないの?!と思う方もいらっしゃると思います。
でも、まだ大丈夫。
制約と手間がかかる場合もありますが、結婚式のBGMの曲に著作権の使用料を節約する方法はあります!
結婚式のBGMで著作権使用料を払わなくていいケース
私の場合は、結局結婚式場へBGMの使用料を支払うことはなくすみました。
結婚式で曲をBGMとして使う場合の著作権利用料が必要か不要かについては、JASRACの説明を見てもイマイチ腑に落ちない(*´Д`*)
参考サイト>>JASRAC「ブライダルでの利用について」
何度読んでも自分の使う内容がそれなのかがわからないので、実際に私たちが結婚披露宴のBGMを使ったやり方を書きたいと思います!
CDの原盤を流すだけなら著作権料は不要
著作権使用料が払わなくて良いケースというのは、「演奏」にあたる範囲でBGMとして曲を使う場合です。
楽器の演奏やカラオケで歌う、BGMとして流す、プロフィールビデオを上映することは「演奏」であり、著作権料は不要です。
ただし演奏やBGMとして流すことに「収益」が発生しないことが条件。
つまり演奏に対する曲に対して、料金としてお客さんからお金を徴収しなければOKということです。
結婚式ではお祝いとして招待客から料金はもらいますが、それは食事代などのお金と解釈されれば、問題なさそうです。
実際に自分の結婚式では、CDの原盤を用意してBGMとして使った曲に対しての著作権料は支払っていません。
サビから始まる曲を頭から流すだけなら著作権料は不要
結婚式のBGMで使う曲で、著作権使用料が必要なのは「複製」して使う場合です。
逆を言えば、「複製」ではなく「演奏(ただ流すだけ)」ならば曲の著作権使用料は不要です。
式場のプランナーにも言われたのは、
- 頭から曲を流すだけなら「複製にあたらない」
- 途中で止めるのは編集ではない
結婚披露宴って、ケーキ入刀とか大事な場面でサビだけ流す場合がありますよね?
この場合は、「編集」や「複製」に引っかかるため、著作権使用料が必要になります。
しかし、頭からサビっぽい曲を使えばただの「演奏」でありBGMとして使う曲の著作権使用料は不要、さらに途中で止めるだけならOK!
なのでサビから始まる曲を、盛り上がりが必要なシーンで使うことができれば、著作権はいりません!
プロフィールビデオは「無音」で作成し、会場でCDと一緒に使う
プロフィールビデオなどの上映するものに使う曲は、DVDに焼いた時点で「複製」になってしまい、著作権使用料が発生します。
特に個人で作る場合にはBGMが著作権フリーの曲を使う以外、著作権使用料を結婚式場に支払う必要があるようです。
プロフィールビデオ制作の会社に依頼する場合は、そのあたりの料金が上乗せされる場合もありますので見積もり時に確認すると良いと思います。
私はプロフィールビデオは個人作成で「無音」で作成して、式場の音響さんに一緒のタイミングでCDを流してもらい、エンドロールは業者に著作権フリーの曲を指定して制作しました。
プロフィールビデオは、最初に3〜5秒の無音とブラック映像を入れ、さらにビデオ冒頭は最悪BGMが流れなくても不自然ではない著作権フリーのムービーを入れました。
自分でも何回もシミレーションしてみましたが、さほど違和感がない感じでした。
まぁプロフィールビデオなんてトイレでいない人とかも多いので反応は期待せず、家族との思い出共有や2人の人柄、こんな思い出作って結婚するんだな、と分かってもらえばいいかなという思いで作りました。
結婚式のBGMで曲を使う時の利用料は契約前に確認しよう!
結婚式でのBGMの著作権使用料については、式場見学のポイントの1つとして契約前に確認しておくのがオススメです。
JASRACのページでも利用許諾契約をしている運営会社が一覧になっているので、事前に確認することはできます。
BGMの費用を節約したい人はここに書いてある運営会社の結婚式場を選ぶと良いと思うのですが、気に入った結婚式場がかならずこの事業者一覧に載っているとは限らないので、式場見学の時に聞いてみましょう!
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