中国語1年習って、一体どれくらいのレベルまでできるようになるんだろう?
この記事では、1年前に中国へ引っ越す時に私が思っていた中国語はできるようになるのか問題について、書こうと思います。
これから中国語を習い始める人、海外転勤の帯同で中国に来る人には参考にしていただけるかな、と思います。
ちなみに私の1年前の中国語レベルと学習の状態はこちら↓
- 超初心者(読み書きはおろか、聞き取りも全くできない)
- 語学学校:週1回2時間、ネイティブの先生の授業を夫と一緒に受講
- 自宅学習:週2〜3日、1時間〜2時間
大学時代に半年だけ中国語の授業を受けたので、「私は学生です」という文しか覚えていませんでした(しかもすでに学生ではない 笑)。
そして中国で約1年間、中国を学習した後の私の今のレベルは…
HSK4級試験の準備ができるまでになった!
今の私がどのくらいの中国語のレベルで、どのくらい中国での生活が楽になったかも合わせて紹介します。
目次
中国語を1年間、週1回授業で勉強した結果
中国語を習い始めて約1年、私はHSK4級、夫はHSK3級を受けれるレベルになりました!
HSKとは?
中国政府が認める外国人向けの中国語認定試験です。
HSK6級が最高で、1から順に難しくなります。
各級の難易度の参考としては、
- 4級:語彙1200語程度
- 3級:語彙600語程度
日本のHSK公式サイト>>中国語検定・HSK公式サイト
中国のHSK公式サイト>>汉语水平考试(Hanyu Shuiping Kaoshi)
帯同前の私の中国語のレベルは、ほとんど読めない、書けない、ピンインや四声と言われる発音の区別も曖昧な状態でした。
夫も赴任前の中国語研修のみで、聞き取りはふんわり何を言われているか分かる程度、レストランの注文などの簡単な単語は話せるようでした。
夫は会社では日本語を話せる中国人スタッフがいるため、中国語を話す機会の方が少ないのだとか。
そんな私達がまさかHSKの試験勉強をするまで上達するとは、正直思わず(笑)。
特に自分は夫のレベルを越えて、中国語を身につけることができたのは、かなりの自信になっています!
発音
発音に関しては、英語を話す私の方が夫に比べると、苦労が少ないように感じます。
中国語の発音が難しいのは、四声と言われるイントネーションと日本語にない子音の発音だと思います。
その中でも子音の発音は、英語と似通ったところがあるので、その分英語に慣れた私の方がやりやすいのだと思います。
夫は、「u」「er」「e」の発音が中国語のネイティブから聞くと、どうも難しいようです。
私は大学の中国語の単位を取った時に、やはり発音がネックになってしまい挫折した経験があります。
そのため日本にいる間から、中国語の母音と子音単独の発音練習をしていました。
おそらく英語とある程度正しい音を出す練習をしていたのもあって、最初からさほど苦労することは少なかったです。
逆に淡々と喋る夫は四声で注意されることが少なく、抑揚を激しく話すタイプの私は四声でことごとく直されました。
中国語の発音は普段の話し方も影響するのかな、と感じています。
聞き取り
リスニングは、中国の生活でスーパーなどで話しかけられるタイミングが多い私の方が、夫よりも早く上達している気がします。
夫はHSKの試験勉強をしていても、リスニングの点数が芳しくないようです。
リスニングに関しては、慣れと単語量でどれくらい聞き取れるかという幅が決まってしまうようです。
普段昼間に時間がある私は、単語を覚える時間も多いわけなので、夫より理解できる単語が多いと思います。
特に勉強し始めてから6ヶ月経ったくらいから、急に会話がわかるようになりだしました。
読み書き
日本人がもっとも自分の母国語の知識をフル活用できるのが、中国語の文章読解かと思います。
漢字は読み方が日本語と中国語では違くても、同じような意味を持つ言葉はたくさんあります。
特に漢字の知識があり、もともと漢字を書けるので、欧米の方よりもかなり有利ですね。
読みは漢字からある程度予測できますし、知っている漢字の意味を中国語用に覚えるだけなのでこれは簡単。
逆に書きは「簡体字」と言われる日本語で使う漢字よりもさらに簡略化された文字を覚える必要があり、これを直すのが結構大変。
うっかりしていると日本語の感じを書いていて、先生に直されたり…が結構あります。
特にHSK4級からは、中国語を書く試験があるので、ここは結構練習しました。
ただ日本語をほぼ手書きしなくなっている生活の今、今度は日本語で簡体字を書いてしまうという、変換が若干うまくいっていません(笑)。
中国ではこんな授業を受けています
中国では、夫と2人でグループレッスンを受けています。
先生は中国人ネイティブですが、日本語も話せて授業はほぼ日本語でしてもらっています。
今はHSK前ということもあり、解説は日本語、会話は中国語と日本語3:7くらい。
2人で一緒の進度で授業を受けていると、わからないところはお互いに聞きあえるのがとても良いので、夫婦でグループレッスンするのは個人的にオススメです。
授業の内容は最初の1ヶ月は発音から始まり、簡単なフレーズの言い方や単語を中心に習っていました。
6ヶ月くらいで日本で販売されているテキストを1冊習い終わるかな、くらいのスピードです。
また一時帰国や連休の旅行は適宜おやすみをしているので、進むスピードはそんなに早くないです。
文法は簡単な文章が作れるくらいは勉強できましたが、複雑な文などはまだまだ作れません。
文法がわからなくても単語と漢字を追えば、ある程度の文章は理解することはできています。
1年中国語を習って生活はこう変化した!
中国に引っ越した時は、全くと言っていいほどリスニングができない私でしたが、買い物でのやり取りなどはほぼ問題がなくなりました。
また少しですが会話もできるようになり、自分の言いたいことも2割程度なら伝わるようになってきました。
1年間中国語を勉強してよかったなと思ったことは、相手の言っていることがわかった時の安心感が半端無い。
リスニングがほぼできない時は、相手の言っていることがわからない、自分の言いたいことが伝わらないのダブルパンチだったので、ただうろたえることしかできませんでした。
今は状況さえ理解できていれば、相手の言っていることを適宜補完しながら聞けば、大体のことは問題ありません。
リスニングや会話、どちらが先でも良いと思うのですが、レベルアップをすると一気に外出しやすくなります。
「話しかけられたらどうしよう」という不安もかなり軽減されるので、精神的にもかなり楽になりました٩( 'ω' )و
新しい言語は吸収が早い!少しの時間でも勉強した方がいい。
今回中国語の自分のレベルを振り返って、今までほとんど触れていない言語はきちんと習うことで、吸収もかなり早くなると感じました。
発音がうまくできていないに、単語は発音できません。
単語を知らなければ、文法を学習しても理解度は浅くなります。
でも新しい言語は体系的に学んでいくと、少しずつでも上達していきます。
単語1つでも、挨拶のフレーズ1つだけでも覚えれば、それだけ理解度は高くなっていくんだ、と改めて感じました。
特に海外に住んでいると、言葉とは切っても切り離せない状況になります。
1回1回の勉強は、こんなことをやっていて話せるようになるのかな?理解できるようになるの?、とかなり半信半疑でした。
でも続けていれば毎日でも変化が感じられるので、私にとってこの1年の中国語の勉強はかなり達成感がありましたね。
買い物やぶらぶら街歩きするのも日本に帰るのも、どんな時でも中国で感じていた心細さがかなり軽減したのが1番よかったことだと思います。
中国語の勉強やHSKについてはこちらにも書いています>>