文系大学生の理系大学院への進学は可能?スムーズに理転するための3つのポイント

文系大学生の理系大学院への進学は可能?スムーズに理転するための3つのポイント

「大学は文系だけど、大学院は理系へ行くことって可能なのか?」

学校で進路に迷った時、将来やりたいことが今学んでいることと別だったと思った人は、「文転」「理転」を考えますよね。

理系から文系へ行くのは比較的簡単そうだけど、文系から理系へ理転するのって大変そうだな、と思う人もいると思います。

 

私は英語しか勉強していなかったど文系なのに高校から大学への進学時に理転し、大学院でITの修士号をとりました。

就活して色々な会社を見て初めて、自分のやりたい仕事がはっきりとわかってきた、と気づくこともあります。

今回は理系大学院を卒業した経験から、文系大学から理系の大学院への理転についてまとめました。

文系大学から理系大学院への理転はできるの?

大学院出身者として言うと、文系大学生が理系大学院へ進学することは、不可能ではない、です。

しかし、理系の基礎がないという意味では、理系の学部から受験してくる学生と比べると、努力が必要不可欠だと思います。

大学院は大学と違って何かを教えてくれる場所ではなく、大学などで学んだ知識を深める場所なので、覚悟が必要です(*´Д`*)

 

私が進学したのは文理共通と言われる学部だったので、もともと理系でも文系でも学べる分野でした。

特にIT分野が専門なので文系でもPCに強かったり、数学はできないけどパソコンができる、みたいな人は結構いたと思います。

事実プログラミングなどは、数学っぽいイメージが強いかもしれませんが、実際は論理的思考やセンスが関係している場合も多いです。

私は幼少期から父親のPCに触れ、中学高校はホームページを作るほどインターネットにはまっていたので、数学ができないのは大学や大学院では問題ではありませんでした。

このように文系だけど、理系科目で得意分野がある場合は、その得意分野の専攻を選ぶことで理転は可能だと思います。

得意分野ならば、文系理系は関係なく大学の授業以外でも基礎知識を習得するモチベーションも高くなっているはずなので、自主的に勉強しておくのは手です。

ただし、理系大学院では大学でのゼミの活動をもとに自分たちで課題意識を持ち、その解決に向けて研究していきます。

論文とゼミ生の指導もあるので、自分自身の勉強が+αになってしまうのは十分に理解すべきだと思います。

大学院からの理転で考えるべきこと

文系大学から理系大学院への理転を可能にすべく取るべく作戦は、3つあります。

  1. がっつり理系を専攻しない
  2. 可能ならば学部で理転する
  3. 教授と仲良くなる(変な意味ではありません)

大学院理転ポイント1:がっつりした理系専攻を選ばない

大学院は、大学でやったことをさらに深めるというのが第一の目的です。

大学院の授業、研究は、原則研究に入る前の段階の学習である基礎研究が終わっていることが前提のカリキュラムなので、それがない文系の学生にとってかなりキツイ大学院生活になるのは間違いないでしょう。

なので理転する場合に重要になるのは、どれぐらい自分が進学しようとしている分野やテーマに大学で学んだ内容が近しいか、になるでしょう。

少しでも大学でやっていた専攻に近い、関連していそうな分野を選ぶことで、大学で学んだ基礎知識を活かしていくようにします。

理系の大学では大学3年生からのゼミで、「研究」をするための下準備が行われます。

具体的には、

  • 基礎研究となる文献調査
  • 実験の書き方
  • 論文の書き方

などです。

大学で大学院進学を決めている人は、大学4年生の卒業論文テーマが大学院の研究テーマになることが多いです。

私も実際に通っている大学の大学院に進学し、同じ指導教授と一緒に、大学3年生の時から始めた研究をさらに深く研究して行きました。

 

この基礎研究の部分が欠けてしまう文系の学部生は、少しでも基礎知識を習得する情熱があって自主的に勉強をするか、今の大学の学部と似た部分がある理系専攻を選ぶのが一番スムーズだと思います。

例えば経営・経済学でやる統計分析は、情報系の大学でも履修科目に入っている場合も多く、関連が深いといえます。

このように文系の学部でも履修科目が理系と似た分野の場合には、その似た部分を研究テーマとして取り上げることで、比較的理転しやすくなる可能性はあります。

大学から大学院への理転を考えるなら、どんな専攻が自分のやりたいことにつながりそうで、大学と履修科目などに関係が強そうかを調べてみましょう!

 

大学院理転ポイント2:可能ならば学部で理転する

文系大学から理系大学院へ進学したい場合、まず大学で理系学部へ理転できないかを考えましょう。

自分の経験から言うと、文系学部の大学生が理転する場合、大学院の入学試験である「院試」に受かる確率はかなり低くなってしまうと思います。

院試は今通っている大学の付属大学院へ内部進学するのと、別の大学院へ外部進学するのではまず試験対策の方法が違います。

大学と別の大学院へ進学する場合には、大学の成績、英語の能力、研究計画書のほか、進学する専攻の専門分野などに関する知識を問う筆記試験などの比率が高くなります。

 

反対に内部進学の場合は大学院進学への条件が、大学の成績順位、英語の能力試験、教授推薦、研究計画書、面接が合格にかなりのウェイトを占めます。

それもそのはずで、大学から大学院へそのまま進学する場合は、指導教授も引き継ぐ場合が多く、院試の半年以上前から試験を見据えて研究指導をしてもらえるからです。

院試に必要な研究計画書なども指導教授に添削してもらえますし、内部進学の場合は試験官も顔見知りの先生です。

そのため何らかの条件が合格点より程遠くない場合は、ほぼ合格できる可能性が高いです。

外部進学の場合は、研究計画書も自分で書く必要があるので、さらにハードルが上がることは間違いないです。

研究計画書とはなんぞや?と言う方は、こちらの本が参考になります。

とにかく院試は外部進学よりも内部進学の方が有利です。

自分の大学に付属の大学院があり、そちらへ進学できる場合には、学部のうちに編入ができないかを大学に相談してみましょう。

同じ大学で学部だけ編入する場合は、教養科目などが卒業要件の単位となる場合が多く、考えているより短い期間で単位を取り終えることができるかもしれません。

文系学部から理系大学院のハードルを下げるためにも、学部の編入は調べておいた方が良いでしょう。

 

大学院理転ポイント3:教授と仲良くなる

大学院を外部進学する場合は、志望校で希望するテーマを研究している教授にアプローチをして、試験の傾向などをリサーチしに行かないといけません。

可能ならば、希望する大学院の教授へ大学のゼミの指導教授に口利きしてもらうなど、何らかのコネを作っておくと大学院進学がスムーズになります。

外部進学する場合は、なぜ引き続きその大学では進学できないのかなど、納得の行く理由がないと、大学の先生も面白くないかもしれません。

大学の先生は教育者なので、応援したい子だなと思ってもらえれば快く手を貸してくれるはずですが、文系大学生から大学院進学はハードルも高いので、最初は厳しいことを言われるかもしれません。

それでも食い下がって、教授を説得できるまでの情熱と知識を身についけることができたら、きっと受け入れ先の先生も院試に協力してくれると思います。

大学院生と教授は研究以外にも論文作成、ゼミ生の指導、学会への出席などで、一緒に行動することがほとんどです。

合格後研究をスムーズに進めるためにも、今の大学の教授と大学院で指導教授となる先生とは良好な関係を保つ方がメリットが大きいです。

まずは行きたい理系大学院がどんな分野なのかを知ろう

文系大学から理系大学院へ理転したい人は、まずは行きたい分野や文系でも進める理系分野がないかを探してみましょう。

就職先が見つからない、やりたいことが見つからないだけで、文系大学から理系の大学院へ理転するなら、ハッキリ言うとオススメはできません。

大学院での研究は、学部とは違って時間も拘束されますし、論文や学会での発表などもあり、精神的なプレッシャーもかなりあります。

当然今までの大学でやってきた内容とは違う理系分野へ飛び込むなら、「好きだ」という情熱がなければ耐えられません。

大学院生は、学会、研究、国際学会、修士論文…と本当に論文におわれ、さらに学部生の指導もあり、自分の研究を進めなければいけないし…とやることはたくさんですから。

ちなみに大学院は、社会人になってから通う人も少なくありません。

そのため進学する大学院によっては、基礎研究がある程度なくても進学できる場所もあるかもしれません。

全国の大学院については、気になった大学の資料が一括して取り寄せられるサイトがあるので、こちらで気になった学校の資料を一度取り寄せて、進学条件についても確認してみましょう。

 

正直、理系の大学院はしんどい。それでも行きたい情熱があればなんとかなる!

でも大学で勉強してきたことと違うことを学びたい!夢がある!と思って理系大学院へ進学を決めるなら、ぜひ応援したい!と思う気持ちもあります。

大学院では学部生では身につけられないけれど、社会では必要な能力を身につけられる場所でもあります。

授業や学会発表ではひたすらプレゼンが必要ですし、論文を書くためには論理的な思考や英語力が必要です。

それらの能力を2年間かけて最大限に活用して、大学院生としての実績を残していくので、会社に入ってからも役に立つことは非常に多いと思います。


理系大学院進学してもアパレル会社に就職することもあるくらい、人生は計画通りには行かないものです。

私の経験上、コレだと選んだことがその時は失敗だと思っても、後々その選択が自分のプラスになることもあります。

人には失敗した状況を何とかしようとする力があって、そのために努力すればどんな状況も打開できると思っています。

なので個人的にはもし大学院の理転のハードルが高くても、自分が本当にやりたいことなら進んでも良いと思っています。

私がなぜ理系大学院からアパレル系の会社へ就職したかは、こちらの記事にご紹介しています。

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